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「ガン」の基礎知識②ー変わるガン治療法

「ガン」治療といえば、一昔前まではそのほとんどが「手術療法」による腫瘍の切除でした。
とにかく悪い部分を切除して根治を目指す。
乳ガンによる乳房の切除、前立腺ガン切除に伴う生殖機能の喪失、など命と引き換えに様々な機能を失うことも仕方なし、という状況がありました。
女性としての、男性としての、人としての尊厳と命を天秤にかけ、断腸の思いで手術に踏み切る…それがガン治療の当たり前でした。

しかし近年は医療技術の進歩により「三大療法」と呼ばれるようになりました。
三大とは「手術療法」「化学療法(薬物療法)」「放射線治療」です。
ガンの種類や進行具合によっては今までの「手術療法」と同程度かそれ以上の効果が認められています。

医師はどの治療法が最も効果的か、を考えますし、患者側も自分の希望に沿った治療法を選択できる時代になっています。
時には複数の治療法を組み合わせて同時に取り組むこともあります。

そのためにはそれぞれの治療法の特徴を知っておかなくてはなりません。

近年増加している「化学療法」と「放射線治療」の今までの「手術療法」との大きな違いは、『切らない』ということです。
時には入院すら必要なくずっと通院にて治療することも多々あります。
忙しい現代人は治療に専念せずに、仕事をしながら治療する、そういう人も多いです。

佐賀県鳥栖市にある放射線治療施設は、「博多駅から新幹線で15分、通勤前の通院で治療する」ことが可能なことをうたい文句にしているくらいです。

「化学療法」はいわゆる『抗がん剤』にてガン細胞の働きを抑えて、小さくし、いずれは死滅させようという療法です。
細胞を弱らせる薬を投与するわけですから、同時にガン細胞以外の元気な細胞も弱まることになります。よく「髪の毛が抜ける副作用」等もこれが一因です。ガン細胞と同時に体も弱まる、まさに我慢比べのような治療法です。
切らずに、入院なく治療できるというメリットと、副作用というデメリットの両面から検討することになります。

「放射線治療」とはガン細胞に直接「重粒子線」やなどを照射することでガンを弱め、消滅させていきます。
原発問題等いろいろ言われる世の中、「放射線は体に良くない」ということは本当です。
「ガン検診やガン治療でガンになる」可能性も笑い話ではありません。
ではなぜそんな危険な治療法をするのでしょう。
放射線は体に良くないので本当に微量ずつ照射します。当然ガン細胞とその周辺の元気な細胞はダメージを受けます。でも本当に微量なので元気な細胞は人間本来の自然治癒力によってまた徐々に回復します。
実はガン細胞には自然治癒しないという特徴があります。なので元気な細胞が回復する間もガン細胞はダメージを少しずつ少しずつ蓄積することになります。そして消滅していきます。
ですので、毎日、同量の照射をもれなく続けることが大前提になります。
コンピューターで詳細に照射量を計算しての治療になりますので、「今日くらいは、1日くらいは」の怠け心はすべてを台無しにします。
そういった意味では一日わずか数分の照射でも毎日欠かさず、という制限が付きます。
また、照射位置もコンピューターで詳細に計算して、様々な角度から、ガン細胞上でピンポイントに重なり合うように照射します。ですので、動く臓器や柔らかい部位は少し苦手とします。

また、本当は手術療法が一番適していても、年齢的な問題、体力的な問題で手術に踏み切れないこともありますし、根治を目的とするのではなく、ガンとともに生きることを目的とする治療もあり得ます。

新たな治療法としては「免疫療法」と言われるガン細胞を弱らせるのではなく、人間本来の免疫力を高めて免疫でガン細胞を死滅させる治療法の研究も進んでいます。

日進月歩の医療技術の進歩の中で、すべての情報や知識を担当医が備えていることは難しいでしょう。

自分の命を懸ける、自分の治療法を自分の意志で選択する、そのためにもセカンドオピニオンが本当に大切な時代になりました。

相談すること
相談する相手がいること

これも大きな財産です。